自然と人の織り成す和食の知を料理人とあゆむ

文化と美味を共創する京の商いにふれる旅。

一人の料理人とともに歩く。傍らでどんな会話が交わされるかに耳を攲てる。ともに触れ、ともに嗅ぎ、ともに啜る一杯の汁や茶をいただく体験は、何気ない仕草ながら非日常として呼び覚まされる個人の、固有の感情・感覚・感性に囁くでしょう。次第にひらかれる視界は、京都という千年の都に育まれた「和食文化の精神性や商いの生態系」を豊かに捉えるはず。その時、誰を想い何を願うか---文化の基層をなす風土や歴史を見つめ、関係性に根差した持続可能な経済圏の知見を深め合い、サプライチェーンを俯瞰する旅路は「つくり手とつかい手」を再び近づけ、互いに変容しようとする試みでもあります。旬な食材や季節感を大切にした一汁三菜“UNESCO無形文化遺産の和食”は、美しい味をどのように将来世代とも頒かつのか。問われている今だからこそ、料理人や職人等とともに「体験の図書館」を共創します。

文化的特徴 1
五感に流れる自然の恵みと叡智

人がいきいき生き永らえるには、水と塩そして食べ物をからだに巡らすほか術はない。気候や風土が届けてくれた素材を活かし、一万年をゆうに超える技術が結晶化した器でいただく食事は、日常のそれとは何が異なる行為なのでしょうか。

文化的特徴 2
風景をものがたる味や技巧

料理人や職人が感じている微細な変化、好み、その時々に合わせたニーズをいち早く捉え、希望を叶えていたのは「互いに差し図ろうとする流通」の在り方でした。変化の激しい時代にも、普遍的な価値を巡らせるヒントが見つかるかもしれません。

文化的特徴 3
商いが編み込む文化的多様性

火やエネルギーを手に入れた人類の食卓や台所は千差万別。コミュニティに欠かせない社交の時間、会話が生まれる場、価値観や美意識がともに育まれる道具の扱いや空間の共有の仕方にも、京の商いらしい振る舞いが垣間見られるでしょう。

文化的特徴 4
暮らしや働きが風土をつくる

大海や周辺と河川でつながれ、山に囲まれた盆地・京都は地下水も豊富で、産業も花開いた。竹や木材は貴重な暮らしの資源であり、古今東西の技術が医食同源を彩る知恵として磨かれた都では、里山文化と京料理も深く関わっていました。

文化的特徴 5
自然と人の間に時と言葉が広がる

時間や数字に追われ、代替可能なものごとで溢れる現代。かたや料理人と仲買人が交わす一言、職人とつくる一品、自ら見聞きしたものを差し出すやり取りはどうか。いずれも独自性や個性が光り、目の前までの時間をありありと語る姿が印象に残ります。

旅を共創する方々

EXPERTS

中東 篤志

カリナリーディレクター/
One Rice One Soup株式会社 代表取締役

料亭を営む家系に生まれ、父のもとで料理を学び始めるが、高校卒業後はバス釣りのプロを目指してアメリカへ移住。23歳の頃、バックグラウンドを意識し始めて料理の道へ復帰。NYの精進料理店で副料理長兼GM を務める。現在は国内外で日本の飲食文化の発信に努め、料理人兼飲食店プロデュース、運営、食の地域創生を手がける。

後藤 幸子

One Rice One Soup株式会社 食のまちづくり担当/発酵マイスター

地域情報誌の営業職を通じて、地域に根付く多様な経営者の方に出会う。30代で京都・烏丸にあるファッションビルの販促担当を務め、食やアートイベントの企画・運営を行う中で想いある方々と再び縁が生まれ、日本の食の魅力を伝えたいと決意。その後独立して現職を担いながら、中東篤志氏と共に(一社)3000を設立。

堤 卓也

堤淺吉漆店/パースペクティブ共同代表

明治期から続く漆の精製業者の四代目。日本で一万年前から使われる天然素材を次の時代に継承するため、「漆」のある暮らしを子ども達につなぐ取り組みを展開中。BMX、スケボー、サーフィンなどを通して漆との新しい出会いを提案したり、自然と文化と人が有機的に繋がる場所「Und.」(アンド)を開設したりしている。

参加した方の声

PARTICIPANT FEEDBACK
今回は体験として素晴らしいものでした。美しい経済の考え方をより幅広い層に広げる学びのプログラムや、対話の場づくりをともにしていきたいですね。サステナビリティ、地域内経済循環、伝統の承継、コミュニティ開発など…多くのテーマが含まれ、とても意義深いものを感じられたというコミュニケーションが、ツアー内外でも幾つもありました。体感できることの大切さに加え、自身が何を学んでいるのかの自覚をサポートできると、さらに体験価値が高まるかと思います。ぜひプログラムとして成熟させていってください!
広石 拓司
株式会社エンパブリック 代表取締役
日頃は自然資本や文化資本を活用している事業者に対して、金融支援や情報提供をしたり、事業者同士をお引き合わせしたりしています。今回参加して感じたことは、金融機関の立場からも産業振興をトータルでサポートしていきたいということ。今回は和食文化の文脈でしたが、京都の伝統産業に関するものづくり系の体験ツアーも開発してほしい。国内外を問わず、一人でも多くの方に伝統産業の残していくべき姿を追求・伝達していっていただきたい、と個人的に感じました。
本郷 智久
京都信用金庫 七条支店 営業課長
有意義な時間をありがとうございました。今後対象が企業や事業者だとするのであれば、旅のコーディネート時にはそれぞれの協業の可能性を含め、このような出会いから具体的なコラボレーションが生まれる可能性にも期待したく。弊社は東京・奥多摩にフィールドがあることが強みなので、企業研修プログラムを共同開発したり、今回の体験から学んだ長い時間軸で自然/文化資本を育むツアー開発に取り組んだりしたいと思います。
高水 健
株式会社do-mo 代表取締役
2023年4月XX日

京都の工藝をめぐる「漆」編、参加申し込みスタート!

もし今回ならではの魅力があれば入れる。
宿泊施設・食事は変わるだろう。詳細はENTRY先(Peatix)のページで。
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in InterConnected Arts/Japanのメンバーには、一般公開されるよりも前にツアー情報をご案内します。また、旅のメイキングプロセスを共有する映像、メンバー限定のモニターツアーの募集なども行なっています。
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