地球と響きあう各地の文化を未来につないでいくために。
本プロジェクトは、多様なバックグラウンドの専門家が国境や地域を越えて集いリサーチチームを結成、日本各地に息づく「つくる」に連なる技と知恵を多様な視点から対話的に探索し、その土地の「つくる」ことの生態系がつくりあげてきた固有の叡智と美を発見、自然と人、人と人のウェルビーイングを求める同時代の世界へ向けて旅として共有していくためにはじまりました。
「今、地球のどこにいて、誰とともに生きているのか」がわかる「つくる」を発見し、旅として前景化、美しい仕事や風景を手掛かりに自然と人の共生の知恵の連鎖へと歩みを進める旅路として共有する。日本・京都からはじまったin InterConnected Arts/Japanという知と美の発見と共有のプロジェクトが、やがてin InterConnected Arts/Earthという地球に生きる歓びを知るための「体験の図書館」となることを願って。私たちはこれからも世界各地のパートナーと共創を続けていきます。
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旅をつくることで、智慧の流域を将来世代へと渡していく。
「旅する研究室」をつくることからはじまります。
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その土地の「つくる」ことの背景にある風土や地勢、歴史等を見つめ、その土地の「つくる」ことの生態系がつくりあげてきた叡智と美を多様な視点から発見、再解釈、言語化、可視化するために、まずは多様なバックグラウンドの専門家が国境や地域を越えて集いリサーチチームを組むことを大切にしています。
人類学者や美学、経営学者といったアカデミアフィールド、アーティストやシェフ、映像・写真作家やデザイナーといったクリエイティブフィールド、経営者やコンサルタントといったビジネスフィールドなど、領域を越えてチームを組み、各地に息づく「つくる」の工程に連なる技と知恵を多様な視点から対話的に探索し、あらたに旅として表現するために、自然との共生を求める時代に相応しい「つくる」を発見する「旅する研究室」をつくります。
旅のデザインプロセスを、コミュニティに共有していきます。
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その土地の「つくる」ことを育んできた有形、無形の流域を「旅する研究室」がめぐります。「地形や水の流れ、土壌や気候などの地勢的流域」「採集や生産、流通や販売などの技術的流域」「時代の変遷による政治や経済、生活文化の変化などの歴史的流域」など、様々な流れをフィールドリサーチ、その後、リサーチで得た知見や美的発見を各自の視点でまとめチーム内で共有、その土地の「つくる」が有する固有の知を言語化するために探索的なワークショップを繰り返し、持続可能な社会における「つくる」を求める同時代の世界へ向けた体験のデザインを共創的に行います。
また、体験のデザインプロセスにおいて副産物的に生まれる写真や映像、資料などをもとに映像や記事を作成。その土地の「つくる」ことの生態系に埋め込まれた歴史や技術、美意識の可視化を試みるとともに、in InterConnected Arts/Japanに集う知と美の探索者に対し、会員限定コンテンツとして共有、探究的コミュニティの形成をめざします。
旅をすることが、各地への寄附となり、風土と文化を豊かにします。
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各地のパートナーと「旅する研究室」による体験のデザインは、将来世代への貢献も視野に入れて行います。植林や水質保全、技術や文化財の継承、各地が有する文化をこども達へ伝える機会の提供など、旅への参加費の一部を寄附として取り扱い、その資金によってどのように各地の将来世代へ貢献できるかをあらかじめ設計します。in InterConnected Arts/Japanを通じて旅をすることが、将来の旅をゆたかにしていく。それが、私たちの旅の設計思想の中心にあることです。