雪と水がめぐる飯山の食をたどる

暮らしと働きにより里山文化をともにつくる旅。

山間を覆った雪は、菜の花が咲く頃にようやく溶け出し、田畑を潤しながら米、野菜、果物と水の恵みを行き渡らせてくれます。スキー場の麓に煌々と流れる湧水や先代から受け継いだ大地、そして有形無形のこの地で育まれた生きる知恵や営みは、次世代へも遺したい「美しい経済をつくる暮らしの原風景」でもありました。雑草をついばむ鴨やアヒルと共に皇室献上米をつくる農業者と100年以上前から地元の水で仕込んできた酒蔵の杜氏によるコラボレーションや、冬の積雪とともに育つワイン葡萄の栽培から広がるワイナリーづくりのチャレンジなど。暮らしと働きが近い飯山だからこそ、四季を通して五感を研ぎ澄ませながら、人が自然の力をかりて生きる里山文化の知恵を、多様な食と農の在り方からたどります。

文化的特徴 1
雪がめぐる食と文化を育む現代版百姓

手間暇をかけて耕す田畑や作物は半年雪に覆われるからこそ、異なる景色が見えてきます。温泉や食を通して水を感じながら、自然と人の間に立つ百姓的なあり方と持続可能性を模索することができます。

文化的特徴 2
働きと暮らしをともにする里山文化

一人多役をこなす飯山では、経済合理性の観点からだけでは測れない地域の環境整備から祭りの支度まで暮らしを互いに支え、各々の仕事だけではない重なり合いと自治の力が育まれる風土がそこにあります。

文化的特徴 3
時を重ねながら導かれる景色

三世代に継がれた仕事や新たに開墾された大地を前に、私たちは「次世代へどんな風景を遺すために働くのか」を振り返り、従来の農業や観光業の役割、そして自身の働きを捉え直すことができます。

文化的特徴 4
人と自然の関わり方を五感で捉える

豪雪地帯の飯山は豊かな恵みを授かる一方で、厳しい環境にも対峙するからこそ、畏敬の念が今なお育まれています。ありのままの自然に耳を傾ける、里山文化の担い手として共に振る舞うことができます。

文化的特徴 5
古くて新しい自然を活かすテクノロジー

地域で継承される暮らしに技術革新をどう取り込むかは、コミュニティに委ねられています。大切にされてきた価値観や美意識とともに風土に適った現代の技術を選択する姿を通して、不易流行という言葉を体感できます。

旅を共創する方々

EXPERTS

水野 尚哉

FAITH FARM代表、里山コミュニケーター

じいちゃんから受け継いだ田んぼで「家族の健康」を軸に米作りを行うFaith Farm代表。いい米作りとは何かを追求していくと大地、山、川、雪、水、地球全てが繋がっていることを体感として実感。自然界の素晴らしさや試練などにも魅了されて、農を通じて最高の時間を共に共有できるオーナー制度を考案。はっきりと出る四季の表情を伝えている。

木原 翼

木原農園 代表、手打ち蕎麦の宿 石田屋

1992年、長野県飯山市生まれ。駒澤大学GMS学部卒業後、Uターンでワインぶどう栽培を開業。豪雪地では無理とされてきた果樹栽培に挑戦(14種類)。家業は宿屋&蕎麦屋を営み、蕎麦師としても活動。北陸新幹線飯山駅に飲食店の開店とオリジナルサバ缶を開発。GOODMOUNTAIN合同会社共同代表。地域農業「未来を耕す」運営。飯山GoodBusinessLabメンバー

水野 学

インストラクター、株式会社里山マネジメント、
戸狩温泉アルペンプラザ

祖父の代から続く民宿を運営。時代の変化と共に変わるゲストのニーズを汲み取りながら、地元ならではの特別な滞在やプロデュースしている。また観光協会と関わりながら、新しい観光需要の受入れ態勢整備を行う。様々な人が訪れた際の「入り口」に立つ観光事業者として、戸狩の文化を守りつつファンを増やす活動に取り組んでいる。

共創パートナー

PARTNERS

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参加した方の声

PARTICIPANT FEEDBACK
飯山での稲作体験は、単なる米づくり以上の価値を得ることができました。みんなで田んぼに入り自然と触れ合う。今までやったことのなかった作業も、見よう見まねでいつの間にかできるようになっている。夜は米づくり農家や仲間と食事を共にし、様々なことを語らう。言葉にすれば、なんてことない、ささやかな営みだけれど、都市で暮らしていると絶対に味わえない体験です。『与えられた役割に矮小化されている現代人が、自然に触れることで自分を解放し、他者との連帯を通じて、大きな循環に参加している実感を味わう』これが、この旅で味わうことのできる価値。
倉増 京平
一般社団法人インディペンデント・プロデューサーズ・ギルド 代表理事
食べたことのない美味しいものや、見たことのない景色に出会いたいと、新たな刺激を求め、いつも違う場所を選択する旅は、常に“客”の視点。先祖代々、その地域に根付き、脈々と営みを繋げてきた生産者や職人の作業を手伝い、共に飲み食いし、語らうことを繰り返す。すると、“客”という感覚が消え、“共に創る”旅人になっている自分に気づきます。もし、あなたに故郷がなく、消費することに疲れてしまったのなら、この旅への参画を強くお勧めします。
福吉 貴英
株式会社Q’s取締役

愛され、必要とされる事業を生み出していく
サステナブル経営への変容を実現する生態系ダイナミクスを体験する

漆器は1000年にも渡って私たちに親しまれています。森で育った木を使い器にし、また漆の木から漆を採取し器に塗り仕上げていく。まさに自然と長く関わってきた私たちの知恵が詰まっている製品とも言えます。

しかしながら、そのような漆器も時代の大きな流れのなかで、大きな課題に直面しています。プラスティックなどの簡易な代用品によって生活の必需品としての地位ではなくなっている現状があります。そのようななかで多くの挑戦が行われそして新しい道を歩み始めているのです。

大きな課題に直面しているのは他の業界も同様です。多くの社会的な課題に直面するいま、地球視点で考えた経営の推進が必要になってきています。漆にまつわる生産者を巡る中で自社に照らし合わせて探究し、今後のアクションを構想するプログラムです。

point 1

日本において私たちの生活に溶け込んでいる漆器が1000年必要とされ愛されている要因を探究していきます。また直面している課題を知り、その対策について学びます。

point 2

漆器が生産される工程を山から町までのジャーニーによって、自社における生態系全体を捉え直していき、サステナブルな事業展開をイメージしていきます。

point 3

生活様式の変化により漆全体業界での挑戦を通じて、自社が提供している事業/サービスにおける変容を構想します。

DAY 1
旅に参加するメンバーが集合し、「サステナブル経営への変容を促す生態系ダイナミクス」についてオリエンテーションを実施。当該プログラム全体像を理解し、自社について振り返りつつ、旅をスタート。
DAY 1
京都市の北に位置する京北町へ移動し、漆の生態系の起点となる森を散策。京北町の土地性や歴史などを聞きながら、漆が育っている現場を目の当たりにしつつ、漆における生態系ダイナミクスをたどっていきます。
DAY 1
夜は、参加者と旅を共創する方々とで食卓を囲みながら、交流を行う時間に。風土に根ざした料理を味わいながら、実際に活動している方々の物語を通じて、日本における工藝の文脈とこれからのストーリーを学びます。
DAY 2
京都市内へ移動し、1日目の京北町での体験を振り返りつつ自社の生態系全体を把握するためのワークショップを実施。事業活動における生態系を把握し、サステナブル経営における課題を抽出する。
DAY 2
1909年に創業し、京都市内で漆の精製を手がけている「堤淺吉工房」を訪問。漆の精製工程を見学しつつ、漆にまつわる物語や思い、漆を取り巻く現状・課題について学びつつ、これからの取り組みについて考える時間に。
DAY 2
漆の工房見学を振り返りつつ、自社の事業・サービス展開の課題を掘り下げるワークショップを実施。自社の事業・サービスにおいて現時点でのステークホルダーを見つめ直し、地球視点で見た場合にどのようなイノベーションが必要なのかを捉え直す。
DAY 3
三代にわたり、京都で漆を塗る仕事「塗師」の方々がはたらく「西村圭功漆工房」を訪問。製品のコンセプトづくりから最終的な製品に仕上げていくまでの過程を学ぶ。さらに職人の手仕事を見学後、参加者自身も漆塗り体験へ
DAY 3
旅の締めくくりとなるワークショップを実施。旅でめぐった取り組み全体を振り返りつつ、自社におけるサステナブル経営を実現する生態系ダイナミクスを構想。サービス全体像を振り返り、これからつくりたい未来に向けたアクションを考える。

こんな方におすすめです

自社が提供するサービス全体を捉え直し、これからの時代に合わせて変容としていきたいと考えている企業経営者/事業開発担当者
  • これからの経営を考えると事業全体を地球視点に考え持続可能性を高める必要があるが、どこから着手していけばいいかわからない
  • チーム全体で大きな変容を遂げていく必要があるけど、チーム全体で意識があっておらずゆっくりとディスカッションする時間がほしい
  • 事業やサービスに対するイノベーションを起こしていくための参考となる視点がほしい

案内人

GUIDES
桜井 肖典
一般社団法人RELEASE; 共同代表、構想家

2000年よりデザインコンサルティング会社を経営、様々な分野でデザインプロジェクトの企画監修を重ねる。2012年より持続可能性と事業性を両立する「未来が歓迎するビジネス」のデザイン組織としてRELEASE;を始動。「藝術と社会変革のあいだ」で経済活動をプロデュースする構想家として、社会の大きな物語を編み直す人文学的なアプローチと共創によるビジネスデザイン手法を軸に、大企業や自治体からスタートアップや非営利団体まで領域横断的なプランニングとディレクションを実践する。「想像力からこそ優しさが生まれる」と信じ、「希望を実現する技術であるデザイン」とともに、一人でも多くの人が希望を胸に生きている世界へ。

但馬 武
理事/ブランディングディレクター

パタゴニア日本支社にてダイレクトマーケティング部門統括を中心に19年勤務。その傍ら、2014年より社会性と事業性を両立する企業の成長をサポートするコンサルティングを開始。2018年よりクリエイティブとビジネスの専門家が集まる一般社団法人RELEASE;に合流。
2019年2月にfascinate株式会社を創業。スタッフの創造性を高めながら、スタッフ同士が有機的に繋がり欲しい未来を実現していくための事業を生み出し、そしてその事業をファンと共に歩んでいくプロセスのデザインと共感を伴う体験の提供を伴走型に日々行っている。

桜井 肖典

Sakurai Yukinori
一般社団法人RELEASE; 共同代表、
構想家
プロフィール

但馬 武

Tajima Takeshi
一般社団法人RELEASE; 理事
ブランディングディレクター
プロフィール
2023年4月XX日

京都の工藝をめぐる「漆」編、参加申し込みスタート!

もし今回ならではの魅力があれば入れる。
宿泊施設・食事は変わるだろう。詳細はENTRY先(Peatix)のページで。
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会員/Membership

in InterConnected Arts/Japanのメンバーには、一般公開されるよりも前にツアー情報をご案内します。また、旅のメイキングプロセスを共有する映像、メンバー限定のモニターツアーの募集なども行なっています。
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